社内起業家倶楽部

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黒字倒産ってなんだっけ?なんでそんなことが起こるんだろう?

黒字倒産ってご存知ですか?

売上もあり、会計上は黒字なのに、会社が倒産してしまうことを指します。

仕入や受託開発、人を介したサービス提供が伴うベンチャーやスタートアップによく見受けられます。

起業を考えるのであればぜひ知っておくべき言葉ですので、黒字倒産がなぜ起こってしまうのかを解説したいと思います。

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黒字倒産が起こってしまう理由は「資金繰り」

黒字倒産が起こってしまう理由は、ずばり「資金繰り」の悪化です。

現金商売のビジネスでもない限り、商品やサービスが売れたとしても、実際の入金は1か月後から3か月後となります。会計の仕組みでは、商品やサービスが提供された時点で売上が計上されますが、入金に関しては売掛金勘定で別管理されます。

売れば売るほど儲けを生み出すことは事実ですが、一時的に多くのキャッシュアウトが発生することを理解しておく必要があります。商品やサービスを提供するために仕入れや人件費がかさむからです。この点に関しては、とくに営業経験者で組織されたスタートアップは注意が必要です。

また、ベンチャーには信用がありませんので、仕入れにあたって先払いを要求されることが多々あります。さらに、販売先が大手であった場合には、60日後や90日後といった入金サイクルを求められることもあります。仕入れ時の支払いから、販売後の入金までに3~4か月ということも起こりえます。

売上は上がっているのに手元資金が不足してしまう。これが黒字倒産の正体です。

 

仕入れ時の支払いから、販売後の入金までを管理する指標

黒字倒産を避けるためには、仕入れ時の支払いから、販売後の入金までのお金の流れをしっかり把握し、手元資金をしっかり管理する必要があります。

そのために、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)という指標を使っている企業が増えています。

CCCとは、仕入から販売に伴う現金回収までの日数を示す指標で、日数が小さいほど資金繰りの状況が良好であると言えます。計算方法は、「売上債権回転日数」と「棚卸資産回転日数」の合計から「仕入債務回転日数」を差し引いて計算されます。

文章で書いても分かりにくいのでちょっと図解してみましょう。

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CCCは、極力短くするように努めるべきですが、立上げ当初は、ある程度取引先の言うことを聞く必要もあると思います。営業畑の人間からすると売れば売るほど評価されるのが普通だと思いますが、仕入れや人を介したサービスが必要な業種であれば営業活動のスピードとサービス提供(商品販売)にもバランスが必要です。

黒字倒産の基本をおさえて、資金繰りにも目を配りましょう。