クラウドファンディングってなんだっけ?FinTech(フィンテック)の代名詞的存在
そういえば最近よく聞くようになった「クラウドファンディング」っていったいなんだっけ?インターネットを使ってるからクラウド型のファンディングじゃないの?ファンディングっていうぐらいだから資金調達の方法なんだろうけど、普段生活しているうえでは特段必要性がないからあんまりよくわからないって人が多いんじゃないでしょうか。
今日は新規事業や起業するにあたって知っておきたいクラウドファンディングについて書いていきたいと思います。
クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングとは、主にインターネットを通じて自分のサービスや商品をアピールし、賛同を得て資金の提供を受けることです。
"クラウド"とついていますが、”Cloud”(雲)サービスとは違います。
間違っている人が多いので注意が必要です。
英語で書くと、"Crowd"(群衆)+"Funding"(資金調達)となります。不特定多数の群衆から資金調達をする、という意味の造語ですね。
自分にはとっても良いアイデアがあるのに、資金がない。信用も足りないので、銀行融資は受けられない。自己資金だけでは実現できないアイデアをインターネットを通じて広くプレゼンテーション。そこに賛同が得られれば、少額から出資を募ることができる。商品やサービスの開発段階から、出資者と触れ合うことができたり、意見を求めることができるメリットがあります。また、出資者側も、少額から事業に参画でき、出資額に応じた配当を受け取ることもできます。
クラウドファンディングのビジネスモデルは?
クラウドファンディングは、プラットフォーム型のマッチングビジネスです。インターネットオークションサイトなんかと同じビジネスモデルですね。ソーシャルメディアとの相性が良いと言われFacebookなどを通じて個人が情報を発信、拡散し、それに呼応してクラウドファンディングが成約となるケースも多いようです。
クラウドファンディング3つの分類
クラウドファンディングには主に以下の3つの種類があると言われています。
- 購入型
- 寄付型
- 投資型
購入型クラウドファンディングとは、支援者(出資者)がリターンとして、支援金額に応じた金銭以外の商品やサービスが手に入るモデルです。
たとえば、こんな感じ。
フィリピン・セブ島で大人留学を展開するMBA(ユナイテッド・リグロース)が、英語留学の逆輸入。渋谷を中心にしてビジネス英会話教室を開業するというプロジェクトですが、出資に対するリターンは、オンライン英会話やセブ留学の受講特典がつきます。出資の代わりにサービス提供を受けられる、これが「購入型」クラウドファンディングです。
次に、寄付型クラウドファンディングですが、その名の通りです。出資に対するリターンはありません。儲けるために出資を募るというよりはむしろ、被災地支援や途上国の支援、難民支援などの社会支援的なプロジェクトが中心です。
出資を募る側は、プロジェクトの活動を発信することで共感を生むことで資金調達の額を多くしていきます。出資する側も、どんな活動に資金を出しているのかが明確になります。
最後に、投資型クラウドファンディングですが、賛同者が特定の企業やプロジェクトに出資を行うことで、リターンとして金銭や株式、債権が発行されるタイプです。出資といえば、多額の資金を要するイメージが強いですが、クラウドファンディングにより少額からでも出資を募ることができ、株式発行のように費用もかからないため、出資を募る側、出資する側双方にメリットがあります。ただ、日本では、金融商品取引法といった法規制があるため普及しがたいと言われています。
まだまだこれから裾野は広がっていきそうです。
新規事業や起業するにあたっての資金調達にぜひクラウドファンディングも検討してみてはいかがでしょうか。