こちら海抜0.1m!

いつの間にかベンチャーに移ってました。住んでるところは海抜0.1m。会社のステージもまだまだ海抜0.1m。

マイナス金利ってなぞすぎる。早くやめちゃえば。

世の中の話題の中心が、マイナス金利にあるようなのでマイナス金利について書いてみたいと思う。

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マイナス金利とは?

マイナス金利とは、ずばり、金利がマイナスになることである。通常、銀行にお金を預けたら金利がもらえますが、それは金利がプラスだから。マイナス金利になると、つまりは金利を取られることになります。今回の政策では、一般の銀行が日銀に預け入れるお金が対象であって、一般消費者が預けている分にはマイナス適用はされませんのでご安心を。

ただし、もちろん影響はあります。

 

【負の影響】

  • 預金金利のさらなる引き下げ
  • 口座維持手数料を取られる可能性もでてくる(まずは企業向けから?)
  • 貯蓄型保険の保険料の引き上げ
  • 日本人が大好きな超低リスク債権が買えなくなる(発売停止)


【正の影響】

 

マイナス金利の目的とは?

ちなみにマイナス金利の目的は、お金を市中に拡散させるため。預入なんてしてないで、どんどん使え(市場に還元しろ)というもの。

せっかく日銀が輪転機回してジャブジャブお金刷ってるんだから、貯金なんてしないで使ってくれよ、そうしないと思ったようなインフレ率が実現できないんだから。

安倍政権下では、一貫して通貨の価値を下げようとしています。目標は年率2%。インフレとはすなわちお金の価値を下げること。日本政府はデフレ脱却のために年率2%で円の価値を下げようというのが目標なんです。

この政策によって、日本政府の思惑通り対ドルでは大きく価値を下げることに成功しました。安倍首相が政権を握った当初は、1ドル90円でしたが、最安値では1ドル127円まで円の価値が下がりました。日本の大企業には輸出業が多いため、この円安は莫大な利益を生みました。長い不況化にあって、1ドル90円でも利益がでる体制を築くことに成功していた企業群にとっては、円安は歓迎されるものでした。大企業では為替差益によって最高益を記録するところもあり、法人税もかなり増やすことができました。

日本政府としては、大きな利益を生むように政策を誘導したんだから、国が考えるように賃上げを実現しろと経済界に迫りました。しかし、各企業は、特段イノベーションがあったわけではなく、単に為替が良い方向に一時的に転がったとの認識しかしていないので、一時金としてボーナスを払うのは合意するが、給与レンジの引き上げには難色を示しました。そりゃそうです。固定費アップは、できるだけ避けたいと思っているのが経営者の心のうちです。


思ったようなインフレ率が実現できない、また給与の引き上げも思うように進まない。
そんななか、ヨーロッパの政情不安を背景にして、急激に円高が進行するようになってしまいました。せめて対ドルだけでも円安を維持したい、と政府は考えたのだと思い今回のマイナス金利導入に踏み切ったんだと思います。

しかし今日現在(2016年2月11日現在)円高進行は止まらず、マイナス金利は、まったく無意味で、国民生活に不利なものばかりが残ったように思います。

 

はっきり言ってマイナス金利は早く撤回したほうがいいと思う。