2018年1月開始つみたてNISAとは?メリット・デメリット、NISAとの違いを見てみる。
1月1日から「つみたてNISA」の制度が始まりました。 テレビや新聞、雑誌ではよく聞くけど、NISAってなんだかわかりづらいですよね。
ということで、つみたてNISAってなに?にお答えしようと思います。できるだけわかりやすく図も交えながら書いていきます。
NISAとは?
そもそもNISAとは、Nippon Indivisual Saving Accountの頭文字をとったもので、日本語訳すると、「日本個人貯蓄口座」となります。
イギリスのISA(少額投資課税制度)を参考に作られ、Nippon版ISA=NISA(ニーサ)となったとのことです。
イギリスでは、すでに約1,400万口座あり、約1,900億ポンド(23兆円ほど)が運用されています(なお、イギリスの人口は6,500万人なので日本の半分ですね)
日本では2014年1月から始まり、2016年3月末時点で1,012万口座も開設、金額としては7兆円ほど運用されているんですって。人口の10%ぐらいは口座を持ってるってことかな?
制度面の話に戻すと、NISAとは「少額投資非課税制度」のことで、株式や投資信託の新規購入分年間120万円を上限に、その投資で生まれる配当金や分配金、売却益が非課税になる制度です。
ちなみに、通常(NISA口座以外の一般口座や特定口座)の投資では、配当金や分配金、売却益に対して約20%の課税がされます。 なのでもし50万円の利益が出た場合、なんと10万円も税金でもっていかれてしまうんです。なので、めっちゃお得ですね。
図にすると↑こんな感じです。
非課税期間は5年間。なのでNISAで非課税で同時保有できる金融商品は、最大で600万円(120万円✕5年)までとなります。
NISAの制約
またNISAの制約も載せておきます。
- 原則1人1口座のみしか開設できない。
- NISA口座では、年間120万円までしか金融商品を買えない。当非課税枠(120万円)は当年度限り。余っても繰越はできません。
- 非課税期間は5年間。2017年に購入した株や債権は、2021年までの5年間が非課税対象。NISAで5年を過ぎた場合は時価120万円をロールオーバーすることも可能です。
- 現在保有している株式や投資信託をNISA口座に移すことはできません。
- NISAで取引した損益は、他の口座(一般口座や特定口座)と損益通算できません。NISAで損をした、一般口座で得をした場合、NISAと一般口座とで損と得を相殺できないってことです。 一般口座で得した場合には通常通り課税されます。
表にまとめておきます。
つみたてNISAとは?
さて本題の「つみたてNISA」とは?2018年1月から新たにスタートした特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
先のNISAとの対比となりますが、毎年の上限額が40万円と低く、対象商品も一定の投資信託に限られます。
しかし、非課税期間が20年と長く、非課税で保有できる投資総額も最大800万円(通常のNISAは最大600万円)と大きいです。長期の積立・分散投資に強みのある制度です。
なお、期間満了後、NISAではロールオーバーできましたが、つみたてNISAではロールオーバーできません。
オススメ投資のキーワードは?
- ノーロード(手数料なし)
- インデックス
- 分散
- 長期
- ドルコスト平均法
これら5つが最も成果を出せる投資スタイルだと考えていますが、それを発揮するのに最適なのがこの「つみたてNISA」です。
通常の銀行定期預金をしているのであれば、こちらに移し替えることをオススメします。日本の定期預金の金利って信じられないぐらい低いですからね。
※ただし、あくまでも投資商品ですので、ご自身の判断と責任の範囲で正しく選択・選定ください。
分散の方法については別途言及したいと思いますが、上記のキーワードを軸に投資を勉強すると、しっかりした資産形成ができるようになるはずです。