こちら海抜0.1m!

いつの間にかベンチャーに移ってました。住んでるところは海抜0.1m。会社のステージもまだまだ海抜0.1m。

起業のための資金調達ってどんな手段があるんだろう?

最近、20代半ばの経営者とよくお会いします。若くして事業を立ち上げるなんてすごい、どうやって資金調達したんでしょうか。今日は起業のための資金調達方法を書きたいと思います。

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自己資金

自分の手持ちのお金。タネ銭を貯めて独立パターン。返済も不要なので一番お手軽ですね。しかし、お金を貯めるのには時間がかかります。しかもそれほど貯められません。

数百万から1~2千万円程度が関の山でしょうか。

自己資金が尽きないうちに、売上が立って事業が回り始めたらいいですが、うまくいかなかったときには無一文になります。危険極まりません。

ただ、金利もつかないし誰(家族以外)にも文句を言われないお金なので気兼ねなく使うことはできます。

 

知人や親、親戚からの借入

なかなか貸してくれるとも思えませんが、頼んでみるのはありだと思います。金利の発生がないことと支払期日がフレキシブルなことはメリット大です。

しかし、知人や親、親戚は、ほとんどの場合起業には反対を表明してくると思います。彼らを説得できるのであれば、その他の借入も結構スムーズにいくのではないでしょうか。

 

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銀行借入

審査には企業の設立年数なども入ってきますので初めて起業する人には、特に都銀は冷たいです。よっぽどの担保を差し入れないと貸してくれないと思っておいたほうがいいでしょう。金利を払う必要があり、なおかつ支払期日にしっかり返し続ける必要があります。緊張感たっぷりですね。支払不履行に対してもかなり厳しく対応されます。

もちろん断られて当然という気持ちで都銀から攻めてみるのはありだと思います。自分の事業計画の甘さなども知れると思います。

また、事業がそれなりに回るようになってきたら、信用金庫あたりから一定額を借入するようにするのがいいと思います。

 

個人融資(キャッシング・消費者金融など)

起業する前、サラリーマン時代に持てるだけクレジットを作っておけとは、よく聞く話です。とにかく手軽。50万程度であれば、無担保でATMがありさえすればすぐに融資を受けることが可能です。

ただし、銀行融資に比べ、金利が高いです。数日だけのつなぎ融資なのであれば、金利も少なくて済みます。しかし、慢性的に借りることはおススメしません。やはり金利負担が大きいからです。すぐに自転車操業に陥ってしまいがちです。

 

補助金助成金

事業を開始するのであれば、補助金助成金は積極的に活用しましょう。

まずは、知らないことには始まらないので、中小企業庁が運営するミラサポには会員登録しておきましょう。

www.mirasapo.jp


また、自分が住所を置く自治体のホームページはしっかり確認しましょう。創業融資などの補助金助成金制度がいろいろあったりします。

返済不要のものもありますのでダメもとでも申請しましょう。

 

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫には、国民生活事業と中小企業事業があります。創業希望者は国民生活事業の「新創業融資制度」に申し込みできます。上限は1,000万円で金利は1.25%~3.00%。設備資金ならば原則15年以内、運転資金ならば5年以内の返済が目安です。

借入上限金額は事業計画や自己資金などが勘案して決まります。

非常に低利で、無担保無保証で創業者でも借りられるのは魅力です。

 

個人投資家(エンジェル)

日本でも最近聞くようになった通称「エンジェル」です。エンジェルは実際に起業を経験し、成功した人たちであることが多いです。身近にエンジェルがいるのであれば、事業計画を持って相談してみましょう。いろいろアドバイスもくれます。

しかし、なかなかそんな人にめぐりあうことなんてできないですよね。

起業家仲間、先輩らから話しを聞いているうちに巡り会えたりします。私の知る若い起業家たちはたいていエンジェルから資金調達をしています。

 

ベンチャーキャピタル

IPOを目指すような起業なのであればベンチャーキャピタルからの資金調達もありです。ですが、経営権をしっかり確保しておく必要はあります。

ベンチャーキャピタルIPOが前提ですので経営に口出しは当たり前です。

過半数の株を持たれてしまえばいつ首を切られてもおかしくありません。しっかり対峙できる精神力も必要だと思います。

 


資金調達っていろんな手段があるんですね。それぞれのメリット・デメリットをおさえて最適な資金調達手段を考えましょう!