AI(人工知能)の発展は世の中を便利にし、豊かさをもたらすのか?
AIがどんどん進化してきました。
音声認識も画像認識も、思考も凄まじい勢いで進化してきています。
家庭では、Google HomeやアマゾンのアレクサなどのAIスピーカーがIOTの入口として活躍し始めました。
買わなきゃいけないものをアレクサに話しかければアマゾンがお急ぎ便で持ってきれくれます。 これからはきっと家の中の在庫状況を勝手に判断して、必要なものは、自動的に発注してくれるようになると思います。
旅行サイトでは、最も安いものがレコメンドされ、趣味嗜好に基いて最適な旅行プランを考えてくれたり、 小説そのものをAIが書いちゃったりする世の中になってきました。
ハードルが高いと言われていた将棋や囲碁でさえ、プロ棋士が勝てなくなるほどです。
また、ガンなどの病気の状況も血液一滴で調べられるようになったり、レントゲンやエコーの情報から画像認識で病気の芽を見つけたり医療分野でも大きな進歩を見せています。
AIの発展で生活はどう変わるか?
AIによって、健康状態を常に把握できるようになり、病気の芽が事前に摘み取られる。
これによって、長寿命化が考えられるかも。
もしかしたら、AIが寿命を教えてくれるようになるかも。
あなたの寿命は、76歳〜78歳のようです。この生活を次のように改善すると82歳から88歳までは生きられるようになるようです。
長寿は嬉しいかもしれませんが、生活費はもちろんその分必要になりますので対策が求められるようになるでしょうね。
人間の苦手なことを代わりに考えてくれるようになる。
お金の運用は、ロボットアドバイザーがやってくれます。
感情抜きにして損切りしてくれたり、面倒な再配分してくれたり、最適なポートフォリオになるよう常に実行に移してくれるのは強い味方です。
ファッションセンスに自信のない人、もしくはあまり興味のない人は、完全にAIにお任せ。今日のコーディネートは、これです。って出してくれるようになる。
しまいには人生設計や、付き合う人診断もAIが。
あの人はあなたにふさわしくありません、付き合うのをやめてください。
わたしがAIネットワークを通じて最適な人を探してきます。
人生設計上、これではいけません。私の考える通りにしてください。
旅行ですか、そこはオススメしません。なので私の考える通りにしてください。
ぼくは野球選手を目指したいんだ。野球選手として活躍できる可能性はあなたにはなさそうです。
いますぐ諦めて資格試験の勉強を始めてください。
OK, Google 今日の◯◯は?という◯◯はすべてAI頼み。一切考える必要がなくなりそうです。
OK, Google ぼくはどう生きるべき? おまかせください。私におまかせいただければ、必ずあなたを幸せにします。あなたは一切考える必要はありません。
いつの日かこんな風になりそう・・・考え過ぎ?
ホワイトカラーだけではなく、ブルーカラーもいて世の中が成り立っている
世の中のみんながみんな知識労働者であれば、AIを使った効率化バンザイなんだろうけど、世の中そんなに単純じゃありません。
数年前までフィリピンに住んでいたのですが、フィリピンでは、コールセンターが一大産業に育っています。
大卒の若い人たちがこぞってコールセンターのオペレータとして働き、今では世界No1のコールセンター席数を誇っています。
主な対象はアメリカ。地球の反対側なので、アメリカの昼間、フィリピン人は夜中に働いています。
そんな彼らの職を奪ってしまいかねないのが、AIであったり、音声認識の技術。 これまでは人海戦術で対応していた顧客対応を、AIがさらりとスマートに対応。
経営者からすると魅力です。
今までコールセンターのコストは非常に大きかった。
とくに何も生み出さないのに(もちろん顧客の声を拾える点は大事ですが)、顧客対応はしなければならない。
数百人で対応していた顧客対応を、1人のエンジニア+AIで実現。
こんなことがあと数年で実現できそうです。 いまはマニラやセブの中心地は不夜城のごとくコールセンターのビルが建ち並んでいますが、その光景も数年で廃墟と化す可能性すらあります。
コールセンターだけではありません。
ニューヨーク、ゴールドマン・サックスでも2000年にいた6百人いたトレーダーが今では2人しかいないとのこと。
ここまで来ると対岸の火事ではなく、自分にもいつ降り掛かってくくるかもわかりません。
工場やコールんセンターのオペレータ。コンビニやスーパーのレジ担当。保険会社の契約手続き担当。銀行の窓口担当。。。 いろんな職業が、AIに置き換えられていきます。
会社は人件費が削減できてスリムアップします。 が、人件費の削減=失業率のアップを意味します。
AIに置き換えられない職業に就けないのがダメなんだ。
そう言う人もいます。
しかし、世の中そんなに知能指数が高い人ばかりではありません。
貧富の差はますます拡大し、富めるものはもっと富み、貧しい人はどこまでも貧しく。
AIの世の中は、こうなってしまわないだろうか。
AIが作る世の中があんまりハッピーに思えないんだよな。
現時点では。。
またねー