2016年の幕開け。今年は本厄です。一年の目標を3つ掲げます。
今年の初詣は、国宝にも指定されている石清水八幡宮に行ってきました。
京都府八幡市にある神社で、宇佐神宮、鶴岡八幡宮とともに日本三大八幡宮の一社としても数えられます。
京都の裏鬼門を守護する神社で、北東の鬼門にある延暦寺とともに重要視されています。学生のころ学んだと思いますが、吉田兼好の「徒然草」で仁和寺にある法師が行ってみたかったあの石清水です。徒然草では、その法師が気になりはしたけど山上に上りませんでしたが、本尊は山上にあります。
今回は、ケーブルカーで山頂に登ってきました。
そこであることにようやく気づきました。
今年、本厄やった。
健康には十分気を付けて一年を過ごせればと思います。
今年の3つの目標設定
さて、今年は次の3つを確実に達成させたいと思います。
- 新しいビジネスを3つ以上立ち上げる。
- このブログの記事を200個以上にする。
- 社外交流のためのビジネス勉強会を年間6回開催。
新しいビジネスを立ち上げて、ゆくゆくは10億以上の売上が上がるものをつくりたい。
個人的にもビジネスを作る。また、ブログでおこずかいが稼げるのかは非常に興味がある。そこへのチャレンジ。
また情報発信をしっかりしていく。そして自分を応援してくれる人をたくさんつくりたい。そのための仲間作りを勉強会を通じて実践。
これらを数値目標にまとめると今回の3つになりました。
厄年でもあるので健康面はしっかり気を付けて一年をすごしていこうと思います。
2015年も年の瀬です。今年読んだ本で印象深かった起業関連の本を特集します。
2015年が終わろうとしています。
今年はフィリピンでの事業を道半ばに帰国したり、外資系企業との英語での交渉に四苦八苦したり、サンフランシスコのスタートアップに訪問したり、このブログをはじめたりといろいろありました。
うまくいったこともうまくいかなかったこともたくさん。少しは成長しているんでしょうか。
そんな1年でしたが起業関連の本を読んで良かったものを5冊ご紹介します。
俺のイタリアン、俺のフレンチ
俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方
- 作者: 坂本孝
- 出版社/メーカー: 商業界
- 発売日: 2013/04/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ブックオフの創業者で、俺のシリーズでも大成功を収めた坂本さんの本です。
起業にあたって、他社といかに差別化をすることが大事なのか、ということが学べます。またビジネスそのものだけではなくどのような心構えが必要なのか、稲盛さんの盛和塾そのままですが学ぶことができます。
やっぱり起業で大成功された方の本ですので一読に値します。
ゼロ秒思考
起業の本というわけではないですが、メモ書きを通じて頭の中をすっきりさせる方法が学べます。新規事業のネタを考えたり、事業計画作成をするとき、今のビジネスでの悩み事など、メモ書きで思考も早くなり、ひらめきも生まれやすくなります。
赤羽さんのセミナーにも参加してみました。
起業は1冊のノートから始めなさい
起業は1冊のノートから始めなさい―――「事業プラン」から「資金計画」までを可視化する起業ログのススメ
- 作者: 上野光夫
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/08/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (2件) を見る
この本でもとにかく考えなどを紙に書きだすことが大事だと主張されています。著者の実体験をベースに書かれているので非常に説得力があります。
とにかくなんでも書いていくことで思考も整理され、想いも強まります。いまの問題点が何であるかもはっきりし、行動のポイントも見えやすくなります。
起業をしたい人は読むべき本です。
起業1年目の教科書
こちらはとにかく一歩目を踏み出そうぜ、と促してくれる本です。考えたって始まらない。まずは、物まねでもいい、平凡でもいい、とにかく始めてみようぜ、と。この本を読んで一歩踏み出せていない人はいつまでたっても踏み出せません。
とにかく妻を社長にしなさい
「いますぐ妻を社長にしなさい」の続編。実践編です。現役銀行マンが教えてくれる究極の節税方法。プライベートカンパニーとして合同会社をどのように作るのか、妻を社長に据えることの意味、お金とはなんなのか、を理解させてくれます。1冊目よりも実践的なのでこちらから読むほうがタメになると思います。
どの本もとにかく行動が大事だと教えてくれました。
このブログを始めたのもその行動のひとつです。来年はより本格的に社内外で活動していくつもりです。面白いビジネスを作る!これを合言葉に行動していきたいと思います。
本年もありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。
2015年大みそか
事業の成否を左右するビジネスモデルの基本を学んでみよう
起業するにしても、社内で新規事業を立ち上げるにしても、事業の成否を分けるのはビジネスモデルだ。
ビジネスモデルの定義を確認しよう
Wikipediaから引用すると、
ビジネスモデル(business model)とは、利益を生み出す製品やサービスに関する事業戦略と収益構造を示す用語であり、顧客は企業から提供される製品やサービスと引き換えに代金を支払い、企業は利潤を得るという一連の構造を指す。
製品やサービスの提供から利潤をいかに得るのかを構造化したものがビジネスモデルということ。
では、どんなビジネスモデルが存在しているのかを『ビジネスモデルを見える化する ピクト図解』(ダイヤモンド社、2010年)より抜粋してみる。
つぎの9つが代表的なビジネスモデルだ。
現代はビジネスが複雑化してきているので、これらが複合的になっているケースがほとんどだ。とくにWEBを中心にした新興企業では、無料で使えるサービスを用意して広くユーザーを広い、その中から一部ユーザーに上位サービスに移行してもらい継続的に課金していく形態が多い(「フリーミアム」+「継続モデル」)
また、楽天市場についていえば、店子として入っている企業主にとっては「小売モデル」だが、楽天側からすれば毎月のプラットフォーム利用が入る「継続モデル」だ。
なんとしても「継続課金」システムを構築せよ
私自身が一番大事だと思っているのは「継続課金」に結び付けるかだ。
顧客開拓のコストや工数を考えると、一人のお客様がどれだけ収益に貢献してくれるかは非常に重要だ。毎月新規顧客を開拓し続けるのはホント大変。
このことは、通販企業を見ると良くわかる。
テレビや新聞を通じて広くお客様を集める。この際には、1,000円ぽっきりのお試し品を使って。通販企業にとってはこれだけでは大赤字。しかし、これが成り立つのはその中から一定の割合で定期客(継続課金可能なお客様)が見つかるからだ。
通販企業ではどれだけのお客様が定期購入してくれるか、これが肝となる。
逆に、定期購入、継続課金できないビジネスモデルは、やはり現在苦戦しているように見える。単発売りだとどうしても価格を比較されて利益も出しにくい。
ビジネスモデルを検討する際には、必ず「継続」して課金できるようにするためにはどうするか、に注力することが必要だと思う。
もし継続課金できないモデルなのであれば、再考することをお薦めします。
ベンチマーキングとベストプラクティスの違いってなんだっけ?
他社との違い、新しい商品やサービスの検討や経営パフォーマンス分析でよく使われるベンチマーキングとベストプラクティス分析。
意外と間違って使われていたりするのでおさらいしてみましょう。
ベンチマーキングは同業他社とのパフォーマンス比較
ベンチマーキングとは、同業他社の商品やサービスと自社のものを比較するマネジメント手法です。
顧客による企業のパフォーマンスの評価に直接あるいは間接的に影響を与えるものを尺度として測定し、それを競合他社と比較します。
ベンチマーキングは、元来靴修理の職人が、お客様の足を測定する際に、足を「ベンチ」に乗せてもらい、その形をなぞって「マーキング」することで、正しい靴のパターンを作ることからつけられたそうです。それを経営分野でも取り入れ、同業他社の経営パフォーマンスにマークをつけて、それと自社とのギャップを分析することに使われるようになったようです。
↓こんな感じです。
ベストプラクティスは他業界のいいとこどり
ベストプラクティスは、他業界で最高のやり方を行っている実践例を見つけ出し、それに学ぶという課題解決方法です。
同業界でベストプラクティスを探してもいいのですが、あまり比較されることのない他業界や異分野の中にあるもののほうが、画期的であることが多い。というのも、他業界のベストプラクティスは、競合の中にある同業界では実践されていないはずなので、他社との差別化には有効に働きます。
具体的にはどのように使うか
ベンチマーキングは他社の商品やサービスのパフォーマンスをそれぞれの項目で比較しますが、ベストプラクティスはすべてを真似るというよりもいいところでかつ取り入れられる部分を切り出して採用するケースが多いのも特徴です。
また、この分析の具体的な進め方は、まず多くの組織と自らの組織を、業績などの結果から比較・測定して、平均かそれ以下の部分はどこかを見つけ出す自己分析を行います。そしてその分野における最高レベルの結果を出している成功事例(ベストプラクティス)を見つけて、自らの組織のやり方とのギャップを分析します。
その後その差異を克服し、さらに上回るための改善策を、策定し、実行するというものです。この活動を繰り返し行うことによって継続的な組織発展が期待できると考えられています。
年末年始に見たい起業家のやる気を引き出してくれる映画5選
楽しく、そして明るくなれる映画が大好きです。
コメディタッチでラブストーリーも混じり、そこに企業でのどのように成長し成功を収めたかなどが描かれている映画を中心に5本紹介します。
どれもおススメですのでお時間のあるお正月にぜひ見てみてください。
摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ [Blu-ray]
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"Back to the Future"のマイケル・J・フォックス主演のサクセスストーリー。
1980年代、成功を夢見て田舎からニューヨークに出てきた主人公が、失職を経験しながらも、大企業の底辺であるメール・ボーイから摩天楼の上層階に上り詰める物語です。美人重役クリスティとの恋物語も見ものです。
マイケル・J・フォックスは安定の面白さがあって大好きです。
ザ・エージェント
トム・クルーズが、ミッション・インポッシブルでIMFの極秘エージェントになる前に、スポーツ・エージェントを演じていたときの映画。
社内起業家を目指すのであれば必見です。
会社の方針に疑問を持ち、自分が本当にしたかった仕事とは?スポーツ・エージェントとしてのあるべき姿とはどんなものか?を突き詰めることで窮地に追いやられてしまう。リスクの裏側には信頼があり、信頼があるからこそ成功し、決して理念を曲げない。そして成功を掴み取る。コメディの要素もあり楽しんで見ることができます。
幸せのちから
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ウィル・スミスが親子で共演したことでも話題となった作品。
実在の人物クリス・ガードナーが、事業の失敗によってどん底を味わったものの、最終的に成功をつかむまでが描かれている。成功には、やっぱりハングリー精神が必要なのかと思わされる作品です。実の親子だけあって、二人の表情に真実味があっていい。
バトル・オブ・シリコンバレー
スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツの二人を描いた作品。
最近、スティーブ・ジョブズを主人公とした映画がいくつか公開されたが、こちらはビル・ゲイツの面からも描かれている。「パソコン」「PC」で世界を制覇した二人がどのように成長していったかを学ぶことができる。二人はやはり偉大だ。
モーターサイクル・ダイアリーズ
起業とはちょっと違いますが、あのチェ・ゲバラの若き日を描いた作品。
南米を旅する中で現実を知り、革命家として生きていくことを決意します。起業や事業を何のためにやるのか、だれのなにを変えたいのか、など起業につきものの志を学ぶことができます。
ホントどれもおススメですので、一度日本語字幕で見た後は、キャプションを消したり、英語字幕で見るなどして英語力アップにもぜひ活用してみてくださいね。
起業や新規事業の失敗の典型例。ぜひ避けたいですよね。
起業にしろ、新規事業にしろ、やはり多い失敗例。
どういうケースで失敗してしまうのかを考えてみたいと思う。
撤退基準を決めていない。
起業しているがうまくいっていない人を見ていると、売りも利益もほとんど出ていないのに「あきらめなければ成功しかない」の考えのもと、自分の作ったサービスや商品に固執している傾向が見受けられます。
商品やサービスをローンチして、3か月(もしくは6か月)経って売上がないとモチベーションも続かない。焦りも出てくる。こういう状態のときには何かが間違っているはずだ。
商品のコンセプトなのか、商品やサービスそのものなのか、マーケティングの方法なのか、販促手法なのか、告知手法なのか、きっとどこかに問題があるはずです。
ローンチする前に撤退の基準を決めておき、すっぱりと仕切り直しをすべきだ。株の世界の損切りと同じですね。ずるずると引き延ばさない。
市場のないところで戦っている。
そんな馬鹿な、とも思いますがこれも非常に多いです。
「独自性」の言葉に引きずられ、市場のないところ、魚のいないところに釣り糸を垂らしているケースもよくある失敗例です。
ただし、これは成功と紙一重だったりするので難しいところ。しかし、独自性をはき違えていることはよくあるように思う。市場規模の読み違え、ニーズの履き違えで発生し、自分の商品やサービスを押し付けるという思い先行型のケースとも言える。
また、以下のようなケースも見受けられる。商品やサービスをローンチする前に、こんなものが世にあったらどうだろう、と既存の取引先や友人などに確認しているケース。
新しい商品やサービスのアイデアに対して、よく掛けられる「いいねぇ、きっと買うよ」「そんな商品を探していたんだ!」という言葉。そこに「いくらなら買う?」という質問にも快く回答をもらっている。ここで自信をつけて、いざローンチしてみると、いっこうに売れない。
事前のイメージ調査と実際のおさいふのヒモの堅さはイコールではないということです。十分に気を付けなれければいけない。
既存事業と同じフレームワークをあてはめてしまう。
社内起業ではこれがホントに多いです。既存事業と新規事業とでは考え方はまったく異なるのに、うまくいっている既存事業のフレームをそっくりそのまま新規事業にあてはめるとまったくうまくいかないというケース。既存事業では標準化をめざし、改善を繰り返すことで利益をあげていくことができますが、新規事業では標準化や改善はまったく必要ではないことはないが、イノベーションのほうが重要。
イノベーションなくして、標準化や改善に走るとまったく尖ったものにならず、面白みのない売れないサービスや商品に早変わり。そして事業はつぶれてしまう。
既存事業のオペレーション担当の人が、新規事業に移ったときに思考の転換ができずに事業をつぶしてしまう典型パターンです。
まだまだ事業失敗のパターンは多いですが、少しでも失敗の可能性は減らしていきたいですね。
最近気になる起業キーワードは、EdTech(エドテック)とFinTech(フィンテック)
EdTechとFinTechって聞いたことありますか?
EdTech(エドテック)は、Education(教育)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語です。
FinTech(フィンテック)は、Finance(金融)とTechnologyを組み合わせた造語です。
ともにテクノロジーの進化を背景に、教育分野と金融分野を改革していこうというものです。
欧米、そして中国を中心にEdTechとFinTech分野の起業が相次いでいます。ともに日本では遅れており、残念ながら大きく差をあけられています。
しかし、ここへ来てようやく日本も動きを見せるようになってきました。
EdTech(エドテック)
学校現場では2020年までに1人1台の情報端末の配備の目標が掲げられ、EdTech分野に大企業の参入が相次いでいます。
先手を行くのはリクルート。受験サプリで市場をけん引し、Quipper社の買収、Udacityとの提携など買収や提携によって市場拡大を図っています。
次に続くのはベネッセコーポレーション。ソフトバンクとの合弁でClassiを立上げ学校向けに教育コンテンツを提供しています。また、社会人向けにはUdemyと業務提携を行い、オンライン教育市場を狙っています。
その他、KDDIやNTTグループなどがEdTech分野で覇権争いを行っています。
これからの市場拡大が楽しみです。まだまだ市場の隙間が狙えそうです。
FinTech(フィンテック)
日本のFinTech企業といえば、マネーフォワードとFreee(フリー)が先陣を切っていますが、まだまだ市場開拓の余地が残されていると思っています。
ビットコインなどの仮想通貨系、AMAZONやLINEも参入してきたオンライン決済系、クラウドファンディングの分野などまだまだ市場を席巻している企業は現れていない。
この分野はとくに日本では遅れていると言われている。強固な銀行業法などの法律によって自由にビジネスができないことが原因だろう。
しかし、最近では政府主導で門戸が開かれそうな気配もある。日本には、SuicaやEdy、Nanacoなど電子マネーでは他国よりも決済金額の多い分野もある。
一度火がついてしまえば一気に市場が広がりそうな予感もする。セキュリティや法律など越えなければならないハードルは多いが、市場を押さえられると大きな利益が見込める分野だろう。